ほんとうの健康管理は、実は歯からはじまる [ たかだ歯科医院 ] のブログ

ほんとうの健康管理は、実は歯からはじまる! 奈良の歯科医院、たかだ歯科医院の院長、高田利之が、歯と健康について、とっておきの、お話を掲載いたします。

2016年05月

良質な炭水化物を知る2

炭水化物のメインの摂取源は主食=米です。ただし、精製した白米を炊いた「白いご飯」ではなく玄米や分つき米など未精製または精製度合いの低い米を摂るようにして下さい。なぜなら精米とは「栄養素を捨てる作業」だからです。

ビタミンやミネラル、食物繊維といった貴重な栄養素は精米時にぬかや胚芽として取り除かれています。つまり、白いご飯からはデンプンばかりを摂っている事になります。これには大きく分けて3つの問題があります。

1つめは「血糖値の不安定」です。デンプンばかりの白米では消化・吸収のプロセスが速やかになり、ブドウ糖が血液中にどんどん送り込まれることで、血糖値が急上昇します。すると血糖値調整のため膵臓からインスリンが一気に分泌され血糖値が急降下します。このことは膵臓だけでなく、体内で連携している他のホルモンに影響し、心身の様々なトラブルに繋がります。

2つめは「エネルギー生産効率の低下」です。炭水化物は消化・吸収された後に血糖として全身に運ばれ、ビタミンやミネラルによる共同作業を通じて個々の細胞の中でATPというエネルギー物質につくり変えられます。しかし白米には炭水化物の摂取量に見合うだけのビタミンやミネラルが絶対的に不足しているため、ATPが正しくつくれません。

良質な炭水化物を知る1(炭水化物=糖質+食物繊維)

60兆個の細胞が正しく機能するために、最も基本となるエネールギー源は食事から摂る炭水化物です。そこで大切になるのは「炭水化物の質」つまりどんな炭水化物食品を摂るかです。

炭水化物は「単純炭水化物」「複合炭水化物」の2つに大きく分類されます。具体的には砂糖などの簡単な構造の糖類が単純炭水化物で、穀物や豆類イモ類などに含まれるデンプンが複合炭水化物です。この分類では複合炭水化物のほうが体に良い炭水化物と言えます。

次に「精製されたものか未精製のものか」という分類があります。これに関しましては「未精製の複合炭水化物」を含む食品を摂るべきです。具体的には玄米などの前粒穀物の他、豆や野菜、イモ類などです。

未精製の複合炭水化物には食物繊維が豊富に含まれていますし、ミネラルやビタミンなども多く含まれています。またタンパク質や脂肪に比べ燃焼効率が良くブドウ糖として全身の細胞に運ばれた後、ビタミンやミネラルの力を借りてエネルギーへと変身し、脳や筋肉、神経などあらゆる器官や組織で直接的に働きます。

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